飛島村

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令和3年度のはじめに

新年度を迎えて

 令和3年度がスタートしました。
 村民の皆さまからご支援をいただき村長に就任し、早1年が経過しました。
 私の中では、あっという間の1年でした。就任以来、村政運営をする上で常に意識せざるを得なかったことが新型コロナウイルス感染症の影響でした。結果的に公共施設の利用制限、行事の中止や規模縮小、会議の書面決議など極めて不規則で消化不良の1年となりました。令和3年度は新型コロナウイルス感染症も収束に向かうのではという淡い期待をしておりました。ところが、4月に入って急激に感染が拡大していることに加え、変異株も増加していることなどから、またしても予断を許さない状況に戻ってしまいました。本村では5月上旬から高齢者の皆さまを対象にワクチン接種も始まります。村内の感染者を最小限に食い止めるために、より多くの方にワクチン接種を受けていただきたいと思います。
 今後のコロナ禍の推移は不透明ですが、状況を見極め、臨機応変に対応していく所存です。新型コロナウイルス感染症との闘いは、まだまだ長く続くことを覚悟しなければなりません。村民の皆さまには引き続き、感染予防対策にご協力いただきますようお願い申し上げます。

 さて、飛島村役場では今年度、保育士も含め8名の新人正職員を迎えました。 人事異動もおこない心機一転、住民の皆さまの満足度向上のため、全庁一丸となって各種施策に取り組んでまいります。そのための令和3年度は総額63億4千万円の当初予算を組んでおります。
 今年度、変化が見て取れる事業として、一つ目に5月1日の『名二環の完成』があります。これは国の事業でありますが、このことで「人」や「物」の移動がこれまで以上に活発化し、利便性の向上や新たな可能性が広がることを期待しています。交流事業や経済的にも本村の更なる成長に繋げていきたいと思います。
 二つ目は『第一保育所の大規模改修工事』です。第一保育所は経年劣化が進んでいるため、子どもたちの安全確保を最優先し、大規模な工事を8月後半に着工し、令和4年2月末迄に完成する予定で計画しております。
 三つ目は『梅之郷一時避難所』の建設です。これまで村内に整備されてきた避難所整備計画の最後の避難所ということになります。この避難所の特徴は、地域住民はもとより、臨海工業地帯で働く帰宅困難者の収容も想定していることにあります。
 その他に形として見えないかもしれませんが、教育・人材育成関連で国の『GIGAスクール構想』を踏まえてICT教育を推進していきます。また、村独自の『大学生向け奨学金制度』の創設、『減農薬野菜を使用した給食』、『英語教育の推進』などにも取り組んでいきます。
 他にも『民間住宅地盤改良費の補助制度』、『妊産婦及び子育て支援タクシー料金の助成』、『飛島バスにICカード導入』、『新規住宅地開発整備構想検討委託』などの事業も予算化しました。
 新型コロナウイルス感染症対応の事業としては商工会の『商品券発行等対策費』、『ひとり親等応援特別給付金』、『村外学生生活応援給付金』、『学校給食費軽減』などの事業も予算化しており、スピード感を持って施策を進めていくつもりです。
 コロナ禍で様々な制約はありますが、世の中の変化に柔軟に対応し、村民の皆さまのご意見をお聞きし、変えるべき部分と残すべき部分のバランスをとりながら、この村の成長発展の可能性を追求していきたいと思います。今年度も皆さま方のご理解とご協力を心よりお願い申し上げ年度始めのご挨拶とさせていただきます。

 

                      飛島村長 加 藤 光 彦