サポートブックとは
「サポートブック」は、お子さんがお母さんと離れて過ごす場所で、お子さんと関わる人にお子さんをより理解してもらうための支援ツール(手段)です。
- 「サポートブック」を活用することで、お母さんもお子さんも、関わる人も安心してその場を過ごすことができます。また、お母さんは「サポートブック」を書くことで、よりお子さんのことを振り返る機会となります。
- 海部南部(弥富市・蟹江町・飛島村)の障害者自立支援協議会で、オリジナルの「サポートブック」を作成しました。幼児さんが、就園する時や新しい習い事を始める時などに活用してもらえる「幼児用」になっています。
書く内容は・・・
- 氏名(日頃呼ばれている呼び名:○○ちゃん)や住所、医療機関などの基礎情報
- 自分の子どもの特徴:苦手なこと、避けてほしいこと、好きなこと、得意なこと
- 見ただけではわかりにくい情報 (例:気圧の変化に弱い、寒さより暑さに弱い)
- 困っているとき、不安なときなど言葉では表現できないときのサイン、それに対する対応方法
書き方のポイント
- オリジナルの「サポートブック」は、各項目の該当する内容を段階別に記載し、保護者の方が丸をつけるだけで完成するように作成しています。初めて「サポー トブック」を書く方にも、手軽に始められるように工夫しました。しかし、逆に丸をつけるだけでは、その内容について詳しくはわかりません。内容を具体的に するために、補足で文章を書いていただくと、より詳しい「サポートブック」に仕上がります。
- 文章は、なるべく肯定形で書きます。「~できません」と書くより「~すればできます」と書きます。
- シンプルな言葉で書く。難しいですが、長い文章を書くと本当に伝えたいところがわかりにくくなることがあります。伝えたいことは、ポイントを絞って書くと伝わりやすくなります。
- 持っていく場所や渡す相手によって内容や量は調節します。
- 子どもは、常に成長するため、成長に応じて訂正や更新が必要です。
- 「~してください」という要望ばかりになってしまわないように注意しましょう。
- 書けたら、他の人に見てもらい、感想を聞きましょう。
無理せずに・・・
- 実際に書いてみると、意外と難しい。
- 自分の子どもを、客観的に見てみる機会がなかった。
- 書けないところは、もう一度よく子どもを観察してみる。思わぬ発見があるかも。
- 悩んだときは、周りの支援者に相談してみる。保健師、母子通園施設の職員、保育士、幼稚園の先生など。
- 「サポートブック」は、絶対に作らなければならないものではありません。保護者の方が、上手に活用する手段のひとつです。他にもお子さんのことを伝える手段はあります。あまり、力まずに、楽しんで作って活用してください。