飛島村

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第2回飛島村コミュニティバス検討委員会

1.開 会

午後2時00分

久野村長(飛島村村長)

本日は、第2回コミュニティバス検討委員会をお願いしましたところ、ご多用のところを、ご出席賜り、ありがとうございます。飛島村の公共交通は、本年4月より大幅な見直しと新たな実証実験に取り組んでおりますが、コミュニティバスにつきましては、先月の検討委員会でもご報告させて頂きましたが、まだまだ、住民の皆様に受け入れられている状況とは言えません。
公共交通施策につきましては、法律や予算など、様々な制約があり、委員各位を始め、住民の皆様の全ての要望にお応えできないという現状がありますが、住民の皆様の生活の足としてご利用頂けるよう、可能な限りの改善を繰り返していく必要がございます。
本日は、前回の検討委員会での審議を踏まえ、より具体的な改善案について、委員の皆様からご意見を賜りたいと存じます。その上で、来年1月の法定協議会及び4月からの運行改善に結び付けていきたいと考えています。
最後になりましたが、本日が、本年度最後の委員会となり、短期間での検討作業となりますことにご理解とご協力をお願いして、はなはだ簡単ではありますが、開会のご挨拶とさせて頂きます。どうかよろしくお願いいたします。

伊豆原会長(名古屋産業大学教授)

前回の検討委員会でコミュニティバスの利用状況が芳しくないという報告をうけ、議論させていただいたが、蟹江駅との接続など、もっと検討したほうがよいという意見をもとに事務局内で検討をいたしました。
本日、第二回の飛島村コミュニティバス検討委員会では、お集まりの皆様でいろいろとご議論いただきたい。しいては住民の皆さんに使っていただけるようバス運用の改善を施したいと考えております。
委員の皆様にはぜひ、忌憚のないご意見をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

伊豆原会長(名古屋産業大学教授)

始めに議事録署名人を選任いたします。今回は、鈴木委員と前田委員にお願いします。

2.議 事


(1)飛島コミュニティバス改善案について

事務局

―資料1説明―

「改善案1」飛島バス蟹江線が通っていないエリアを運行し、直接蟹江駅に行く路線
「改善案2」役場を中心に村内の広いエリアを循環し、役場で蟹江線に乗り換える路線

橋本委員(飛島村議会議員)

村内を巡回する「改善案2」は、役場のみで蟹江線と接続するということなのか。

事務局

現時点では、乗降の際の安全性を考慮して、乗り継ぎのポイントは役場のみと考えている。

橋本委員(飛島村議会議員)

神戸山のあたりで、もう一つ乗り継ぎのポイントを作ることができれば、利便性が上がるように思う。

伊豆原会長(名古屋産業大学教授)

現在のコミュニティバスを蟹江線の一系統として統合してしまってはどうか。朝晩は、現状のルートになるが、昼間は3台の車両を活用して2系統で運行することも可能ではないか。

事務局

現在、新しい蟹江線の昼間の時間も利用者は7名程度あり、住民の足として定着してきている。あまりに頻繁にダイヤやルートを変更すると、わかりにくくなってしまうので、実証実験終了の段階に行う大幅な改正に併せて行う方がよいのではないか。

服部委員(飛島村副村長)

利用者が少ないのは人口が少ないことに起因しているので、ダイヤ等を改善しても大幅な利用者の増加は見込めないのではないか。

橋本委員(飛島村議会議員)

直接蟹江駅に乗り入れる「改善案1」は朝夕の通勤・通学時間帯も走らせることができれば、運賃が200円で利用しやすくなったこともあり、利用者の増加に寄与すると思う。しかし、昼間だけの運行では難しいのではないか。
利用者が少ないので廃止するという意見もあるが、「少人数でも利用している人がいる」ということが重要である。廃止してしまうと、その人達を切り捨てることになってしまう。

事務局

今後の改善策は、今回の飛島村の東西を意識した改善を行うことで出てくる反響次第になる。朝夕も運行して欲しいというお声が多ければ、増便ということになるし、余り利用がなければ、現状の南北線への投資を検討することになる。また、現在のコミバスを「少人数でも利用している人」に対しては、公共交通施策では要請に応えていけない部分もある。これらの声には福祉分野での対応も検討していく必要があるのではと考えている。

服部委員(飛島村副村長)

利用者を増やすためには、村外の高校に通学を始める新一年生をターゲットとするのが有効だと思う。

橋本委員(飛島村議会議員)

飛島村では、ほぼ1人に1台ずつ車を持っている。車の運転が困難になった高齢者はバスにも1人で乗ることは困難であることが多い。そういった状況なので、利用者を増やすことはなかなか難しいと思う。
朝夕の運行など、大幅な見直しをしないまま3年が過ぎてしまえば、利用者を増やせず廃止せざるを得ない状況になってしまう。

前田委員(飛島村シルバー人材センター会長)

現状では、蟹江駅に行くような場合は家族などに送り迎えをしてもらう人がほとんどであり、バスには見向きもしない。しかし、バスは乗ってみれば便利であるし、駐車場代がかからないなどのメリットも大きい。次第に利用者が増えることも考えられる。

橋本委員(飛島村議会議員)

「改善案2」について、役場で一度乗り換えて蟹江駅に行くというのは利用者にとってかなり面倒である。村内移動が中心になるように思う。

服部委員(飛島村副村長)

村内を循環するルートはこの1年間運行しており、「改善案2」ではそういう意味で根本的な改善とはなっていない。「改善案1」が妥当であるように思う。

伊豆原会長(名古屋産業大学教授)

「改善案1」は飛島村役場までルートを延長することができれば利便性が高まるのではないか。

事務局

ふれあいの郷がバスの待機所となっている関係から、同地をスタート地点としている。ルートの延長が可能かどうか、一度検討したい。

綾部委員(区長会副会長)

改善の狙いは、利用客を増やすことか、運賃収入を増やすことか。
コミュニティバスをスクールバスとして活用することも検討して頂きたい。そうすることで、午後2時台から3時台の利用客が見込めるように思う。

水谷委員(飛島村役場教育長)

スクールバスについては教育委員会で議論をした経緯がある。通常、スクールバスは4km以上の距離の場合に導入するものだが、飛島村の場合、一番遠い地区でも学校から4km以内であり、必要性は薄いと判断した。生徒の体力の向上という意味も込めて、スクールバスは導入しない方針である。

伊豆原会長(名古屋産業大学教授)

近鉄蟹江駅に直行する「改善案①」と役場で飛島バス蟹江線と乗り換えて、近鉄蟹江駅に行く「改善案②」について、どちらが適当でしょうか。

井田委員(飛島村役場総務部長)

私自身が蟹江線から遠い場所に住んでいることもあり、蟹江駅に直接行くことができる「改善案①」のほうがありがたいと考えている。

加藤委員(飛島村民生部長)

蟹江線と統合するべきとも思うが、それには大幅な見直しが必要である。現時点では「改善案1」が適当だと思う。

伊豆原会長(名古屋産業大学教授)

近年では、複数の市町村の連合によってバスを運行するという試みも始まっている。飛島村も将来的にはそういった方向に進む可能性もある。
コミュニティバスは、そもそも利益を出すことは不可能に近い。採算がとれている事例は全国でも武蔵野市の一件しかなく、事業費に占める運賃収入の割合は平均で24%に留まっている。好事例でも4割というのが現実であり、その事実を理解して検討を進めることが重要である。

鈴木委員(飛島村議会議員)

「改善案1」と「改善案2」どちらにするか非常に悩むところだが、個人的には「改善案2」を支持する。現行のダイヤと比べわかりやすくなっているので利用者にとって使いやすくなるように思う。バスを利用する高齢者は時間に余裕があるので、蟹江駅に出るのに乗り換えすることはそこまで不便を感じないのではないか。

事務局

アンケート結果を見ると、住民の要望は改善案1に近いと考えている。

伊豆原会長(名古屋産業大学教授)

来年度の改善については、「改善案1」をベースに、役場までルートを延ばし、近鉄蟹江駅まで直行する方針としてよいか。ただし、再来年度の改善に向け、来年度も運行内容の改善に向けた検討を行う必要がある。

―異議なし―

ご了解いただいた内容は、このコミュニティバス検討委員会からの意見という形で法定協議会に上げ、その場で最終的な承認を得ることになる。

―閉 会―

閉 会

午後4時00分